(2024/10/18)ホームページを開設しました
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日本酒は、米を発酵させて造る醸造酒で、1300年以上昔の西暦700年代に誕生しました。原材料は、米、米麹、水などです。
日本には、”旅に出たら、その土地の料理を食べて、その土地の酒を飲め”という言葉があるように、日本酒はその土地で採れた米と水を使って、その土地の料理に合うように造られています。また、同じ土地でも、杜氏(酒造りの長)によって、様々な仕込み方があります。仕込み方により、味わいの違いが出てきます。そのため、日本酒の銘柄は約5000あります。私たちはその中でも非常に優れた一品を探し出し、皆様に提供していきます。
日本酒は世界でも珍しく“温めても、冷やしても美味しい”というお酒(5℃~55℃位)です。日本酒の種類ごとに適した方法で飲むことで、その味わいをいっそう豊かにします。
日本酒はいろんな料理に合います。そんな日本酒をもっと楽しみましょう。
酒は「蔵人」と呼ばれる人達の手によって醸されます。その中で、酒造技術に長けた蔵人の長を杜氏といいます。良質の水、良質の米、匠の技。それらが三位一体となった時、良質の酒が生まれます。その「匠の技」を操るのが杜氏なのです。
杜氏の語源は、老母あるいは主婦の尊称である「刀自(とじ)」からきているという説が有力です。奈良時代、造酒司(さけのつかさ)という役所において、酒づくりは女性の役目でした。「母長家族制」のもとで、一家の長である女性が、神々に捧げる大切な酒を造っていたのは必然だったのかもしれません。また、中国の酒の創始者「杜康(とこう)」の名が転じて「杜氏」となったという説もあります。
蔵人の組織は職能組織です。杜氏を補佐する頭(かしら)、麹づくりの責任者である大師(だいし)、酒母製造工程の責任者である廻り等、各工程別に責任者がおかれます。その工程全てを杜氏がとりしきるわけですから、杜氏は統率力、判断力、管理能力をも持ち合わせた人格者でなければ務まらない要職です。長年の経験と研ぎ澄まされた感性を持ち、伝統の技を継承してきた杜氏。酒づくりに情熱を燃やす杜氏とそれを支える蔵人によって、素晴らしい日本酒は造られています。
日本酒は銘柄の多さもありますが、種類が多いため、日本人でもよくわからないという話をよく聞きます。
大吟醸、吟醸、純米酒、本醸造酒・・・など、種類はいろいろありますが、ここでは、タイプ別に種類をご紹介します。
(1)香りが華やかなタイプ:吟醸酒、大吟醸酒:デリシャスリンゴやメロン、バナナのような甘い果物のような香りがあるタイプ。よく「ワインみたい」と言われるタイプです。香りが華やかなところが特徴ですが、味わいはなめらかでソフト、また上品で艶のある味わいのものが多い。この吟醸は、お米を、普通のお酒よりも多めに研いで、文字通り、吟味して醸します。非常に洗練された味わいに仕上がります。さらに低温で発酵させることによって、甘い果物の香りが出てくるのが特徴。これが華やかな香りにつながるのです。
(2)フレッシュで爽やかなタイプ:生酒、生貯蔵酒、生詰酒:穏やかな香りですが、ハーブや花、青い野菜、山菜などの爽快な香りがあります。味わいはすっきりとしたキレのあるタイプで、まるでミネラルウォーターのように軽やかで飲みやすいところが特徴です。日本酒は通常、「火入れ」という作業を、貯蔵前と瓶詰め時に行い、雑菌の繁殖などを防いだり、日持ちをよくしたりしますが、今では技術の発達で、出来立てのまま飲むことのできるものが増えてきました。そのため、できたてのフレッシュで爽快な味わいが楽しめます。
(3)コクと旨味のあるタイプ:純米酒:最も日本酒らしいタイプといえるもので、中国に輸入される日本酒のほとんどがこのタイプです。炊き立てのご飯やつきたてのお餅など、まさに原料のお米の風味を感じられるタイプです。お米と米麹と水だけで造られたお酒で、ホックリとした旨味とコクがあります。ちなみに、醸造アルコールを規定量使ったものを本醸造酒といい、なめらかな舌触りになるものが多い。
残念なことに、日本酒は次の日に頭が痛くなるという印象を持っておられる方がいます。中国で作られた日本酒(のようなもの)を飲まれた方がそのような感想を持つことが多いように思います。優れた日本酒はそういうことはありません。
世界遺産にも登録された和食(日本食)は、食べ物だけでなく、器や箸、飾り付けなどで、食の文化を創造してきました。日本酒は、その和食の引き立て役として(決して主役ではないところが日本酒のいいところでもあります)欠かせない存在となっています。
日本酒を飲む器にも、心を配りたいものです。陶器、ガラス、檜、竹など素材も様々。升、とっくり、竹筒、ワイングラス、ぐい飲みなど、形状も様々です。
大切な人と大切な時間を過ごすために、ぜひ、食事のおともに日本酒をご利用ください。